出汁の基礎知識

煮干しの保存方法と賞味期限

煮干しはかつお節・昆布と比べると値段が安くて手に入りやすく使いやすい素材です。

量が多いのでいざ購入してみると長期間保存することになるご家庭も多いのではないかと思います。

今回はそんな煮干しの保存方法と賞味期限についてご紹介します。

煮干しとは?

煮干しの原料は様々ありますが、生産量が最も多く一般的と言えるのはカタクチイワシです。

カタクチイワシなどの魚を煮て乾燥させたものが煮干しになります。

関西では「いりこ」と呼ばれていますが、これは方言なのでつまり「煮干し」のことを指しています。

煮干しは栄養も豊富で、イノシン酸という旨味成分がたっぷり含まれています。

かつお出汁や昆布出汁を使った味噌汁も美味しいですが、煮干しは特に味噌との相性が良く、味噌の風味を消さずに引き立たせられるため、味噌汁は煮干し出汁でないとという人もいます。

煮干しの保存方法

煮干しは未開封であれば高温多湿を避け冷暗所での保存で問題ありませんが、湿気に弱いので開封後は空気に触れて酸化が進んでしまい、賞味期限よりも早くダメになってしまうこともあります。

密封された保存袋や容器に入れて高温多湿を避ければ常温保存も可能ですが、開封後の煮干しを頻繁に使わないようであれば、冷蔵保存、長期保存の場合は冷凍保存がおすすめです。

できるだけ長く保存したい場合には、劣化がしやすい頭とはらわたの部分を事前に取り除いておいても良いでしょう。

料理に使う際は煮干しの下処理を行わずに済みますし、すぐに使えて便利です。

ポイント!

  • 未開封か開封後早めに使い切るなら常温保存でもOK
  • 頻繁に使わないのなら開封後は冷蔵か冷凍で保存
  • 長く保存したい場合は煮干しの下処理をしてから保存

煮干しの賞味期限

未開封の煮干しの賞味期限は「密封され品質が保たれた状態」という条件で半年ほどです。

一度開封した煮干しは空気に触れて酸化・劣化がはじまっているため未開封の賞味期限よりも早くなります。

煮干しの賞味期限は半年ほどと意外に短く感じられるかもしれませんが、煮干しは魚を煮て干しただけの乾物なので、酸化にとても弱いのです。

煮干しと一緒に入っている酸化防止剤だけでは酸化は防げません。酸化してしまうと栄養分も別の物質に変化してしまいますし、生臭くなり美味しくありません。

冷蔵保存や冷凍保存で長くもたせることはできますが、美味しく食べたい場合は冷蔵保存で1ヶ月、冷凍保存で3ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。

ポイント!

  • パッケージに記載している賞味期限はあくまで未開封状態の日にち
  • 開封した瞬間から酸化・劣化が始まっているため賞味期限よりも早めに使い切った方が良い
  • 酸化したら美味しくない
  • 冷蔵は1ヶ月、冷凍は3ヶ月

煮干しの保存方法と賞味期限についてご紹介しました。

賞味期限を守って適切な保存をしていれば、煮干しは美味しくいただけます。

煮干しの適切な保管方法を知って美味しい出汁を取りましょう。

煮干し出汁の取り方

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プロフィール

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美味しいごはんと家しごとが好きな主婦です。
家事代行のお仕事もしていて料理に毎日触れるなかで、出汁を自分で取るようにしてから料理が格段に美味しくなり、出汁の魅力に取りつかれました。
家庭での美味しい出汁の取り方・活かし方についての情報を発信していきます。

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