かにの出汁の取り方
出汁の取り方
出汁の基礎知識
出汁を取るためであったり食材としても使う昆布ですが、長持ちする食材だからこそ正しい保存方法やいつまで美味しく知っておきたいところです。
昆布の保存方法と賞味期限についてご紹介します。
昆布の生産ですが、そのほとんどは北海道で採取されており、全国の割合でいうと95%ほどが北海道産の昆布、残りの5%ほどは青森・岩手・宮城県で生産されています。
ひとくちに昆布と言ってもその種類は豊富で、出汁に向いている昆布や主に食用として使われている昆布、栄養価が高いため飲用として水に浸けた昆布水など、いろいろなものがあります。
昆布は縁起物のいい食材としておせち料理などでも使われていますが、栄養も豊富です。
ミネラルは牛乳の約23倍、鉄分は牛乳の約39倍、昆布独特のネバネバはコレステロール値を抑えて免疫力を高める効果もあります。
グルタミン酸という旨味成分も多く含まれていますので、昆布単品でも十分美味しい出汁が取れるのです。
乾燥した昆布は、高温多湿を避けて保存します。
開封前も開封後も昆布は密封されていれば戸棚など冷暗所での保管で問題ありません。
ジッパー付きの保存袋や密封の容器の中に入れて空気を抜いてから密閉しましょう。
長期間の常温での保存に不安がある方は、冷蔵庫・冷凍庫に入れていただいても構いませんが、昆布に他の食材のにおいがつきやすいため無臭の容器を選んで密閉してください。
金属の容器は昆布の塩分により錆びる場合もあり向いていません。
ポイント!
昆布の一般的な賞味期限は1年ほどですが、昆布は適した保存をしておけば1年以上の保存も可能です。
昆布を寝かせて熟成させることを「囲い」と言い、寝かせた昆布を選んで調理に使う料理人の方も多いです。
新しい昆布は少し海藻臭さが気になりますが、寝かせた昆布は繊維が柔らかく甘い香りになるため、旨味がより引き出しやすくなります。
法律上、賞味期限は長い年月の記載ができないと定められており、昆布の賞味期限は1年と記載されていることが多いですが、昆布をきちんと密封して保存しておけば賞味期限が過ぎても長く使うことが出来ますし、より美味しくなる場合もありますよ。
寝かせた昆布やしばらく使っていなかった昆布には、すりガラスのように白くなっているマンニットと呼ばれる旨味成分が浮き出ている場合もあります。
マンニットは旨味成分なので問題なく食べられますが、斑点状に丸く白くなっているものはカビなので食べないように注意しましょう。
昆布の保存方法と賞味期限についてご紹介しました。
昆布も用途に合わせたもの、種類が多く作られていて選ぶのも楽しみのひとつです。
適切な保存方法を知って、美味しく昆布を味わってください。昆布出汁の取り方はこちらです。
昆布出汁の取り方
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この記事を書いている人:ダシグチ ヤス子
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美味しいごはんと家しごとが好きな主婦です。
家事代行のお仕事もしていて料理に毎日触れるなかで、出汁を自分で取るようにしてから料理が格段に美味しくなり、出汁の魅力に取りつかれました。
家庭での美味しい出汁の取り方・活かし方についての情報を発信していきます。